家庭教師・1対1指導の学習空間プラス、山梨エリアの河手です!
夏休みもあっという間に終わり、2学期がスタートしました。
最近は暑さも和らいでいるせいもあり、まだ夏のままでいたいのに、秋を意識せざるを得ないという人も多いと思います。
夏休みが終わり、学校では学園祭や運動会に向けて活動する機会が増えて忙しい。
生徒からそんな話を聞く度に、指導する立場としても、2学期の始まりを改めて意識します。
生徒達には気持ちを新たに、忙しさを意気に感じて素晴らしい2学期にしてほしいと思っています。
先月8月の終わりに私用で3日間、千葉県成田市に行ってきました。
当初の予定では成田市での私用を終え、そのまま甲府に帰るつもりでしたが、市川市にも寄ることにしました。
市川市に寄る目的はたったひとつだけ。
私が指導しているT君が受験をする市川中学を直に見ておこうと考えたからです。
T君とは彼が小学校3年生の8月に出会い、指導が始まりました。
もう3年がたつと思うと改めて、時の流れの速さを感じます。
小学校を卒業すると同時に千葉に引っ越すことが決まっていることと、中学受験として市川中を考えているということは1年程前から伝えられていました。
勝負の夏として、この夏は家庭教師の指導に加えて、T君が教室にも夏期講習として参加したこともあり、ほぼ毎日顔を合わせていました。
市川中合格という目標を共有するにあたり、私自身がその中学を直に見た方が指導により、気持ちが入ると考えて決めました。
最寄駅で降りて、初めて来た市川市の街並みを前にして、バスで行くか、歩いていくか、タクシーで行くか10分程度考えました。
バスで行くのは一番、無難です。確実に着ける。料金もそんなに高くない。
ただ、日曜日だったこともあってか、次に来るバスまで時間が空いていました。
歩いていくことも検討しました。初めて来たところだから、歩いていくもの悪くない。
ただ、どのくらいで着くか分からないことに加え、宿泊していたこともあり、荷物の多さと少々の疲労を考えると・・・。
そんなことを考えながら、目の前のロータリーではタクシーに乗る人が当然何人もいます。
一人乗ってはタクシーは発進し、また一人乗り、一台発進していく。
そんな光景を目にして、決めました、OK,タクシーで行くと。
並んで待っていると私の順番が来ました。
前の流れも見ていたこともあり、自然と扉が開いて乗るイメージで何気なく一歩踏み出そうと考えていたところ、運転手さんが出てきました。
「ご乗車有難うございます。」
そう私に声をかけるとドアを自ら開けて
「どうぞ。」
と車内に誘導してくれました。
乗ってすぐ、「市川中学までお願いします。」と行き先を告げた私は、何となく温かい気持ちになっていました。
市川中までどのくらいかかるかと質問すると
「15分程度、かかります。」と運転手さん。
これを皮切りに市川中のことを聞いてみると
「前は男子校だったのですが、数年前に男女共学になりました。高校もレベルが高いですよ。」
私自身も事前に知っていることではありましたが、この会話だけでも市川中に対する地元の人の評価を感じることができました。
15分程して、閑静な住宅街が立ち並ぶ通りに入り、市川中に着きました。
とりあえず、校舎の周りを1周してもらうことにしました。
「中高一貫なのでひとつの敷地内に中学・高校が併設させているみたいです。ここが体育館ですかね。」
その間にもしっかり説明してくれる運転手さんがいました。
そんな流れで私も視察は一区切りとなり、また駅へ向かいました。
帰りの道で、私が運転手さんに「この近くに大きい書店ありますか。」と尋ねると
「満足いただけるかは分かりませんが、駅前のビルの中に私もよく使う書店があります。」とのことだったので
迷うことなくその書店名を伺って、タクシーは駅に着きました。
降りる時、「有難うござました。」とお礼を伝えて、紹介された書店に向かいました。
書店に向かう時、最初に降り立った時と自分の気持ちが全く違っていました。
一期一会という言葉があります。
恐らく、私がこの運転手さんと、今後会うことはないでしょう。
しかし、わずか30分間足らずの時間を共有できたことで、私がこの運転手さんから得たものはお金の価値では表せないものです。
真摯な態度で心を込めて相手に接するということを教えて頂いたと素直に思えました。
T君との出会いも一期一会です。
後、長くて6カ月。
改めて同じ時間を共有できたことに対する感謝の心を持って接していこうという想いを強くしました。
そう思えたのも、あの運転手さんのおかげだと思っています。
1日1日に一期一会の気持ちで進んでいけたら、多分、幸せだと思います。今週も頑張ります。
ではまた。
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